私がバスに酔って途中下車しなければ、夫はこの日の後半はクリニャンクールの蚤の市に行くつもりだったらしいが、ヴァンヴの蚤の市でもう十分、ということになり、行き当たりばったりのままセーヌ川沿いを歩き シテ島を目指すことにした。
お昼はカフェで、夫はWエスプレッソとパテサンド、私は紅茶とクロワッサン。・・・バスに酔ったからね・・・、あんまり食べられないのね・・・。 シテ島には花市があるのだが、日曜日のこの日は 花市のかわりに小鳥市が開かれていて、いろいろな小鳥、ハムスター、ねずみ、うさぎ、フェレットなどのかわいい小動物や、小鳥のエサのアワやヒエ、鳥かご、藁で編んだ小鳥の巣、などなどが売っている。小規模な市だが、動物好きの私には楽しい市であった。・・・楽しすぎて・・・写真撮るのを忘れてしまったほどである・・・。とほほ。 かわいい小鳥やねずみたちに後ろ髪をひかれつつ、シテ島を行くと・・・いきなりノートルダム寺院が現れ、「こ、これは、もしや、あの、ノートルダム寺院!?」と心から感動する。・・・7冊のガイドブックを3回ずつ読んだ夫にはわかりきった展開なのだが、1冊のガイドブックをパラパラっとしか見ていない私には 驚きの展開なのである・・・。 日曜日で内覧も無料とのことで、信者ではないけれど、厳粛な気持ちで中に入らせていただいたのだが・・・、 そんなことを 今回の旅の間中 静かに感じていた。 マロンのクレープを食べ歩きしながらノートルダム寺院の外を歩いていくと、裏側に小さな公園があった。その公園の方から見る姿も また違って 素晴らしい。 いろんな鳥がいるように、パリにはいろんな生き方をしている人がいて、街角で楽器を弾いたり 芸を披露する人、ただただ物乞いをする人、おみやげ品を売る人、力づくで売りつけようとする人、旅行者を騙そうとする人、私の日常では見かけないような生き方をしている人が多かった。走るメトロの中でアコーデオンを弾いて お金を集める親子は微笑ましかったが、空き缶を目の前に置いて 冷たい石畳の上でひたすら土下座をし続ける小さな男の子には 何とも言えない気持ちになった。でも とにかく みんな 自分の人生を生きているんだ。 シテ島を後にして、シャトレ駅からメトロ1番に乗って ジョルジュサンク駅へ。 シャンゼリゼ通りを少し行くと、有名な凱旋門である。 あまりにも有名で、まるではじめてではないような気さえしてくる凱旋門、その上をよくよく見ると、 夕暮れの道を 速足の夫の背中を追いかけてひたすら歩く。・・・歩く。・・・歩く。10分以上も 一度もふりかえらない夫・・・、私が途中でいなくなっても 当分気が付かないんじゃん、っと思いつつ、ヘロヘロになりながらも ついていく。迷子になるから、ついていくしかないのである・・・。 19305歩も歩いてクタクタになった私は、ノートルダム寺院の厳粛な空気を思い起こしながら、長々とお風呂につかり、8時半には寝てしまった。 (つづく・・・)
by hatake-garden
| 2011-12-04 13:38
| 旅先のこと
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