人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「地植えで育てる」と「鉢で育てる」

『ニガウリ』というものは、その実がゴツゴツして強面な印象がある割りに、株姿の印象は意外にも繊細である。華奢な茎やつる、そこに 日の光を通して緑色がかった陰を作るような、あまり厚ぼったくない刻みの入った葉っぱがつく。そのつぼみは これまた 風にゆらゆらそよぐ頼りなさである。
そして、上品さを密やかにさらにアップさせているのが、つぼみの付け根の小さなハート型の葉っぱである。とてもかわいらしい。
カボチャやキュウリが「やんちゃ坊主」なら、『ニガウリ』は「お嬢様」という雰囲気なのである。・・・私には、そうなのである。
「地植えで育てる」と「鉢で育てる」_c0055904_14412857.jpg

で、その「お嬢様」を 今年はじめてタネから育てた。
そして、小さな畑の庭の端っこに植えつけたのであるが、それでも余ったので 大きな植木鉢に残りの3株を植えた。
「地植えで育てる」と「鉢で育てる」_c0055904_1442917.jpg
そしたら、植木鉢の方が だいぶ後に植えつけたにもかかわらず、ぐんぐん大きくなっている。これは、去年の『ミニトマト アイコ』と同じである。
『ミニトマト アイコ』も 初期は鉢植えの方が成長がすこぶるよかった。おそらく根の空間が制限されているので はやくに鉢の中で成長しきり、ほんじゃあ次は株を大きくしなくっちゃ、っと茎やら葉っぱやらがどんどん大きくなり、次は花咲かせなきゃ、っと花も次々はやく咲くのであろう。
「地植えで育てる」と「鉢で育てる」_c0055904_14422475.jpg
地植えした『ニガウリ』は、やっぱり地植えの『ミニトマト アイコ』と同じく、なかなか大きくならない。今は根っこが育っている時期なのだろう。『アイコ』の時もなかなか育たずやきもきしたが、これが 後半戦になると強かった。鉢植えの『アイコ』が早々と実をつけて 背丈が伸び悩み始めた頃、それまでの遅れを取り返し、さわやかに追い越し、あとは秋まで ぶっちぎりの勢いであった。収量は、正確に数えてはいないが、10倍、20倍、いや、それ以上あったのではないかとさえ思う。
「地植えで育てる」と「鉢で育てる」_c0055904_14414863.jpg
しかし、収量では地植えの足元にも及ばなかった鉢植えの『アイコ』だったが、その甘さ、美味しさはは素晴らしかった。鉢植えのために 水分も制限される形となり、甘味が増す結果につながったようである。自画自讃であるが、でも、ほんとうに すこぶる甘く、家族の者と「これは野菜ではなくフルーツであるっ!」っと感動したのである。あんなに美味しいミニトマトは 買ったものも含めて、今までにはなかった。・・・皮の厚さは、それなりではあり、これは自家製のトマトにありがちな問題なので、まあ目をつぶったのであるが・・・。

もう早々と花を咲かせている鉢植えの『ニガウリ』、まだ大きくならない地植えの『ニガウリ』、どちらも万が一にも発育不良なんぞに陥らず、去年の『アイコ』たちのように大きく育ってほしい、そう期待している。
しかし・・・、もし どちらもちゃんと実ったなら、鉢植えの方は、甘さ、ではなく、苦さが倍増するのであろうか・・・?
その結果を見るためにも 枯らさず育てたいのである。
by hatake-garden | 2007-06-21 14:42 | 畑ガーデンを作ろう!
<< 雨の日の蜘蛛 子カマキリ君! >>