ありがとう、パリ・・・(パリ旅行7日目、8日目)

パリで迎える最後の朝は4時起床。でも、前日から急激に時差ボケが解消していたので、寝坊して 早朝の出発に遅れるんじゃあないかと心配になり、私は1時過ぎに目が覚めてから 寝たり起きたりを繰り返していた。

前夜に荷物はほぼまとめていたので、ゴミの整理と、洗面道具と化粧品、お土産用に買って冷蔵していた発酵バターとチーズのパッキングをした。発酵バターとチーズは、チャック式のビニール袋に2重に入れた。ゴミはダストシュートがあるので、ビン以外の物は 毎日そこに落としていたので、最後のゴミも落とす。

アパートメントのチェックアウトは 前夜に電話で済ませた。何もトラブルがなければ 日本人スタッフに電話連絡して、借りていた鍵と携帯電話を室内に残して出ればいいのだ。そして、空港までのタクシーも手配してくれるというので、用意が終わったところで 日本人スタッフに電話。6時半に アパートメントの真下にタクシーが来た。

パリに来てびっくりしたのは、車の多さで、それは日本の首都圏でも同じだろうが、パリの場合、ほとんどの道路の端が駐車スペースになっているようで、どこの道路も路肩は車が隙間なく並んでいる。車がびっしり並んでいるために とても狭くなった道路を、車はすり抜けるように走る。
c0055904_9205127.jpg
アパートメントのそばでも、
c0055904_9172546.jpg
モンマルトルでも車がびっしり。
噂では聞いていたが、前後の空きが少ない場合は、平気でゴツンと当てて出ていく。だから、パリの車はボコボコにへこんでいるものが多く、そんな車なので洗車もしていないから、ボコボコの上にひどく汚れてもいるのだ。たまにきれいな車も見かけるが、日本なら とっくに廃車になっているような状態の車もバンバン走っている。

私たちを空港まで連れて行ってくれたタクシーは めずらしくピカピカの黒い新型ワーゲンだった。心なしか 石畳の道でも 乗り心地がよかった。

アパートメントのそばの、広めの道は、私たちが滞在している間に 丸洗いの清掃がされたが、アパートメントに面した通りは そういうことはなく、だから、はじめてそこを歩いた時に踏みそうになった犬の落とし物が、帰国する朝にも まだ そこにあった・・・。どういう状況で落とし物が発生するのかなっと思っていたが、滞在中 一度だけ その現場に遭遇した。お年寄りの夫婦らしき人物が連れていた小さなヨークシャテリアが 歩道の真ん中で用を足してしまったのだ。そしたら、当たり前のように、おじいさんの方が その落とし物を ちょっとだけ蹴飛ばして 歩道の端っこに寄せたのである・・・。寄せてくれただけでも マシなのかもしれない・・・。ど真ん中に落ちている場合も多かったからね・・・。

高速に乗って、30分ほどで、シャルル・ド・ゴール空港着。チェックインまでの時間を利用して空港内のPAULで朝食。
c0055904_9385673.jpg
PAULはパリで人気が出て 今や世界にも広がったパン屋さんだ。もちろん日本にも来ている。

早々にチェックインして荷物を預けてしまい、出国審査。
日本を出る時は、ベルトもはずさないで通れたが、今回はとても厳しく、ベルトもはずした上、腰につけた万歩計を見とがめた係りのおばさんが没収しようとした。どうにか英語で説明しようとしていたら、隣の列担当の若い男の係員が、万歩計という物を知っていたようで、許してもらえた。・・・よかったよ・・・。
その後リュックサックの細かいポケットまで開けさせられ、ウエストポーチの中まで開けさせられたが、最後にウエストポーチの外ポケットを開けさせられた時に 飴玉が出てきたら、それまで厳しかった係りのおばさんが にっこり笑った。・・・そういえば、25年以上前になるが、たしか東京サミットの折、同僚といっしょに会社そばのホテルニューオオタニにランチに行って、出入り口で鞄のチェックを受けた時も、鞄に飴玉が入ってて、警察官に笑われたっけ・・・。

搭乗開始までの時間は免税店など回って 残りのユーロを使い切るべく 最後のお土産を物色。
家族にはLADUREEのマカロン。パリと言えばマカロン、ってことは知っていたけど、お店までは詳しく知らなかったよ。12種類を2個ずつ、合計24個。
c0055904_1072764.jpg
自分用にオルゴール付きのぬいぐるみ一つ。ぬいぐるみは 子どもの頃から大好きで、大人になってから 仕事にも出来て、振り返ってみると それはとっても幸せなことだな、と あらためてありがたく思う。
c0055904_1042726.jpg
いよいよ パリともお別れだ。
c0055904_10412387.jpg

パリに来る数か月前のある日、ずっと前だけ向いて歩いてきたのに、ふっと大きく振り返ってしまったら、自分がちょうど50歳になったこともあり、ぼうぜんと立ち尽くしてしまったのである。そして、数か月の間、そのまま立ち尽くしていた。そんな時に、夫が誘ってくれたパリ。健康面に自信がなかったし、今までの私だったら、迷って 行かない方向に きっとなっていたと思うのだが、今回は 目の前に来た「流れ」に、何も考えずに身を任せようと思った。そして、パリに来た。
c0055904_10494149.jpg
昔々から、多くの人たちが 悩み 苦しんだ末に 思い描いた空の上にあるだろう「天国」。パリの寺院にも美術館にもそんな絵がたくさんあった。でも、高度12000メートルの雲の上には「天国」なんてなくて、はてしなく広がる宇宙空間だけなんだ。この風景を昔々の人たちが見たら、びっくりするだろうな。がっかりもするだろうか。
きれいな雲海を眺めていたら、空はだんだんと夜になり、オリオン座がすぐ近くになって、いつもは地上から見上げている星空の中に入り込み、眼下にはシベリアの真っ黒な大地と、わずかに光る数個の灯り。
人生ははかなくて、人が死んでしまえば その痕跡などひとかけらもなくなって、すべてが「無」になる。でも、人は「無」からはじまって、元いた「無」に戻るんだ。そのことが決まっているなら、そのことを受け入れて、今を精一杯生きるしかない。
特別なことなどできなくても、毎日をしっかり生きていけばいいんだ。
これからも やっぱり悩んだり 迷ったり 不安になったりするだろうけど、でも、そんな時は 今 思ったそのことに 立ち返ればいい。

「またいつか」があるかはわからないけど、またいつか来ると思おう。
ありがとう、パリ。

機上で8日目の朝を迎え、パリのアパートメントから5215歩で朝焼けの羽田に降り立った。
c0055904_1122315.jpg
しっかり留守番してくれた娘たち、その様子を見守ってくれた姉、いい子にしてた犬ら、そして、軟弱な私をパリまで連れて行ってくれた夫に 心からありがとう。
すべてのことに ありがとう。
(おわり)


※自分用の記録として書いたので 読みにくかったと思いますが、読んでいただいた方、すみません&ありがとうございます。近々、これまた記録として、パリで買った物たちを載せたいと思ってます。特別なものなんかないんですけどね、食べちゃうと なくなっちゃうから・・・。
[PR]
by hatake-garden | 2011-12-22 09:21 | 旅先のこと
<< メリークリスマス! ヴェルサイユのバラは・・・?(... >>