ヴェルサイユのバラは・・・?(パリ旅行6日目-2)

庭園に出ようと 1階に降りると、Le château de Versailles raconte le Mobilier nationalとかいうものをやっているという案内が出ていた。この日のヴェルサイユ宮殿は空いている上に そちらに行く人は非常に少なかったのだが、せっかくだからと 少数派になる。
そこは、たぶん「王太子、王太子妃の居室」エリアなのだが、煌びやかな宮殿の居室の中に、何やら原色のオブジェなどが置いてあり、現代の家具も置いてある・・・。写真とるのを忘れたので うまく表現できないのだが、帰国してから調べたら、ホームページがあったので、ヴェルサイユ宮殿を現代でも使用していたらどんな感じなのか知りたい方は 見てみるとおもしろいと思う・・・。

さて、そんな不思議空間を抜けだし スタスタ歩く夫を追いかけて庭園に出ると、駅に降り立った時より気温が下がり、霧雨まで降り始めていた。
コートの前を閉めて、「南花壇」の真ん中を歩く。
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・・・が、季節は冬・・・。花壇に花はない。砂色と、緑のコニファーなどの常緑系の刈り込みのみで、これはこれできれいなんだが、荒涼とした感じである。刈り込みの間の 空いたスペースが耕されたようになっている・・・。庭園の先の方は 霧にかすんで見えない・・・。
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「オランジェリー」には、ポルトガル、スペイン、イタリアからのオレンジの木、レモンの木、ざくろの木のほか、キョウチクトウ、ヤシなどがあるはずなのだが、季節は冬・・・。冬にはそれらは建物内に入れられ、夏は花壇に出されるんだそうである・・・。確かに 夏に来た人のブログには たくさんの木が写っていたよ・・・。ヴェルサイユは木を仕舞っちゃうんだね・・・。
「オランジュリー」のむこうに見えるのは「スイス人の池」。この大きな池は、もともとは「くさい池」と呼ばれた沼地地帯で、ヴェルサイユの住人たちの間で流行った様々な病気の源となった地帯なんだそうである・・・。

あまりの寒さに、もうここでいいか、という気になりそうだったが、地図を見ると、ここは庭園の入り口部分でしかない・・・。なので、頑張って先に進むことにした。
この広い庭園を回るには、徒歩のほか、ミニトレインというバスのようなもの、貸し自転車、電気自動車(ゴルフ場にあるような小さい車)がある。本当は「パリで自転車に乗りたい!」という夫の希望を叶えるため、自転車を借りようかと前夜までは話していたのだが、あまりの寒さに「自転車はないじゃろう」と夫から言ってきた。電気自動車もむき出しの状態なので、高い利用料を払って二人しか乗らないのはありえん、ということで、結局歩くことにした。歩けば 少しは温かくなる・・・はずである。
決死の覚悟で歩き出し、振り返って見た宮殿。
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少し行った階段の下には「ラトナの泉水」、その先のはるかかなた、ここからは見えないところにまで庭園は続く。
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「ラトナの泉水」から宮殿を振り返ると、いつの間にかずいぶん遠くになっていた。
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でも、これでもまだ庭園の入り口付近である・・・。
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ここいらへんも 一応 花壇らしい。・・・季節が夏ならね・・・。
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「王の散歩道」は別名「緑の絨毯」とも言われ、12体の彫像と12の壷を対にして対称的に配置してある。その多くは、17世紀にローマに送られたフランス・アカデミーの学生が製作して送ったものだそうである。そして、その両側には、木立ちが配置され、異なった木立ちを発見できる仕組みになっている・・・んだが、季節は冬・・・。彫像も壷もグルグル巻き、もしくは 板状の蔽いがしてあり・・・何にも見えない・・・。
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ミイラみたいになった彫像が ちょっと怖い・・・。
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貸し自転車に乗っている人は一人いたが、とても辛そうだった。電気自動車は2台ほど見たが、むき出しなので やっぱりとても辛そうだった・・・。
途中でサンドイッチスタンドなど屋台や売店があったが、手袋をした上にポケットにまで突っ込んだ手を出す気がしないのである・・・。
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頑張って大水路手前の「アポロンの泉水」まで行った。これで、縦方向の5分の3ほどだろうか・・・。ほんとはここから 今までより長い距離を歩いて大トリアノン、小トリアノン、もっともっと行くと マリー・アントワネットの離宮、王妃の村里などがあるのだが・・・、季節は冬・・・、休むために座ったベンチが氷のように冷たい・・・。
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ヴェルサイユの庭園に暮らす猫を可愛がってから・・・私たちはヴェルサイユに別れを告げた・・・。
・・・ヴェルサイユは・・・冬行ったら・・・辛い・・・。
あたたかい部屋でヴェルサイユ宮殿を楽しみたい方は公式ホームページをどうぞ・・・。

ヴェルサイユ宮殿のある街を散策しながら、
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ヴェルサイユ リヴ ゴーシュ駅へ。PER((高速郊外鉄道)C5で乗換駅のシャン ド マルストゥール エッフェル駅へ。
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途中の駅沿いに建つ最近の家は、一戸建てもマンションも 街の景観を壊さないデザインだ。
シャン ド マルストゥール エッフェル駅からはメトロ6番に乗り換えてモンパルナス ビヤンヴニュ駅へ。
モンパルナスの町をそぞろ歩き、3時過ぎの遅い昼ごはんのために、「モンパルナスにある有名な4つのカフェのうちの、高級店ではないらしい方」(夫談)「ラ・ロトンド」に入った。1903年開業のこの店はへミングウェイ著「日はまた昇る」にも登場し、ジャン・コクトー、藤田嗣治、モディリアーニ、ピカソなどが常連だったとか・・・。この豆知識は・・・帰国してから調べて知ったことなので・・・その時知っていれば ありがたさもひとしおだっただろう・・・。
私はクロック・ムッシュとホットショコラを頼んだが、今まで飲んだホットショコラと違って、ミルクと、温めて溶かしたチョコレートが、別々のポットで出てきた。そしてすこぶる美味しかった!クロック・ムッシュも ボリュームたっぷりで、食べきるのがやっと・・・。チーズたっぷりで、でも カリッとしてて美味しかった!
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夫は、パリに来てからずっと食べたがっていたステーク・フリットを頼もうとしたら・・・他の店で見ていた、草履のような肉の、ジャンキーなメニューはなかった。結局頼んだ「普通のステーキ」が出てきてみたら、300グラム近くはあろうかという厚みのあるひれ肉で、盛り合わせのポテトも何だがよそ行きな感じで、大きなサラダと、パンと、オリーブと、ワインも並んだら 小さなテーブルはもう一杯。あまりにも大きいお肉なので私も分けてもらったら・・・いや~、美味しかった。このステーキは肉らしい肉! ザ・肉!(←ブログ仲間のgrass--seedさん風)という感じで、ガッツリうまい! 思った物より かなり高級めになって 最初はガッカリしていた夫も 食べてみたら満足したようであった。ステーキ32ユーロ、クロック・ムッシュ8ユーロ、ワイン5ユーロ、ホットショコラ4.8ユーロ。我が家的には「大枚はたいた」のであるが、今までのカフェと比べても 高くはなかった。・・・もう 夕飯食べなくていいほどお腹いっぱいであった。

モンパルナスにある スーパー、モノプリで 栗のペースト、カップスープなど、お土産用の食料品を買い、バス82番でビクトルユーゴを目指した。
あたりはすっかり暗くなり、夜のパリをバスにガガガガガッと揺られて行く。はじめて乗った時のバスは、揺れがひどくて酔ってしまったが、パリのバスに乗るのもこれが最後だと思うと、どこまでもずっとガガガガガッと揺られていきたくなるのである。・・・ライトアップされたエッフェル塔とももうお別れだ・・・。
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ビクトルユーゴでバスを降りると、そこはもう見慣れた場所だった。滞在中に何度も通ったからね。
前にバゲットを買った店で 最後の夜のためのケーキを買う。
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夫のは いろんなものがたくさん飾り付けてあるケーキで、
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私はシンプルなケーキ。
荷造りをして、ゆっくり湯船につかって 11時ころに寝た。15419歩。・・・思ったほどは歩いていなかった。もう少し暖かかったら、ヴェルサイユの庭園をもっと歩けたのになぁ・・・。
さぁ、いよいよ 明日は帰国である。
(つづく・・・)
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by hatake-garden | 2011-12-20 20:42 | 旅先のこと
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