パリはやっぱり・・・(パリ旅行4日目-2)

チャイナタウン探しでクタクタになった私たちは、パリで最も美しい公園のひとつと言われるリュクサンブール公園へたどりついた。
今は公園となっているが、ここはもともと イタリアからフランス王室に嫁いできたメリー・ド・メデイシスが故郷を懐かしんで フィレンツェのメディチ家の城を模して建てさせたリュクサンブール宮の庭園なのである。
c0055904_2130778.jpg
現在フランス国会上院と美術館として使われている宮殿の前には大きな泉があり、幾何学的なデザインのフランス式庭園となっている。
その幾何学的な庭園には、すごくたくさんのスチールの椅子が置いてあり、すごくたくさんの人が、グループで、ひとりで、カップルで、日光浴やおしゃべりを楽しんだり、お昼ご飯を食べたりしている。
c0055904_21231224.jpg
それは ちょっと唐突で、予想していたのとは ちょっと違う光景であった。
私たちも 日陰で冷え切ってビチョビチョになっていたスチールの椅子を日向にズルズル引出し、公園の外で買ってきた飲み物とサンドイッチで のんびりお昼。
パリには あちこちにテイクアウトのサンドイッチやクレープなどのお店があるが、細めで短めのフランスパン1本に各種の具をはさんだサンドイッチは それでもやっぱり大きめである。夫は食べきるが、私は食べきれない、という大きさである。・・・ほんとは写真を載せたいところなのだが、チャイナタウン探しの疲れで・・・写真撮るのをすっかり忘れていた・・・。とっても美味しいが、これを毎日食べていたら 顎が強くなること間違いなし、である。

たくさんの人々がスチールの椅子でくつろいでいたフランス式庭園を抜けて、木々が立ち並ぶ林を行くと人形劇専門の小さな劇場がある。
c0055904_16401617.jpg
残念ながらこの日は休演日であったが、かわいらしい看板をみることが出来た。
c0055904_1646941.jpg
いつかは人形劇そのものも観てみたいものである。

リュクサンブール公園を出て、徒歩で世界最古の高級デパート(1852年創業)、ル・ボン・マルシェへ。ガイドブックに「清潔な無料トイレもあって利用しやすいので覚えておくといい」と書いてあったので、リュクサンブール公園の有料トイレを使わなかった私たちは さっそくトイレを探すのだが・・・、これがなかなか見つけられない。トイレの表示がないので どこにあるかわからないのである・・・。チャイナタウン探しで十二分に疲れ果てていたので、数階分を移動しながら探すうちに またしても険悪なムードになりはじめる・・・。
結局は、壁際の細い隙間のような所から唐突に出てきた人を見つけ、恐る恐るそこに入ると・・・トイレがあった。パリのデパートのトイレは 目立たないようにしてあるのだろうか。日本のデパートやショッピングセンターなどでは トイレの案内板があちこちにあって とっても親切だったんだ、ということに改めて気づかされたのである。日本のトイレ様さま、である・・・。

疲れがピークに達したまま ル・ボン・マルシェのすぐ隣の奇跡のメダイ教会へ行く。私が今回のパリ旅行で絶対に行きたかった教会である。・・・なのに・・・あまりに疲れていて・・・写真を・・・撮るのをまたしても忘れてしまったのであった・・・。
こんなところに、と思うくらい、細い小道を少し入ったところに ひっそりと建つ教会なのだが、聖母マリア様が現れたことで有名である。1830年にマリア様が2度目に現れた時のお告げどおりに作られた「メダイ」は、病気が治ったということで「不思議のメダイ」、「奇跡のメダイ」と呼ばれるようになり、配り始めた3年後の1835年には、ヨーロッパ中に150万枚も広まったそうである。・・・写真を撮るのは忘れたけど、メダイはちゃんと買った。・・・でも、春に姉が行った折には「いろんな色や大きさのメダイがた~くさんあった!」そうだが、今回は銀色のと金色のと青いのが、少しずつしかなく、だから、欲張っていっぱい買うのは申し訳なくて、銀色の10個入りをひとつだけありがたく買った。正確な金額を忘れてしまったが、確か2ユーロしなかったと思う。
c0055904_19474363.jpg

表にはマリア様、裏には十字架とM、ふたつの心臓、左がいばらの冠をつけたイエス様の心臓、右は剣につらぬかれたマリア様の心臓、なんだそうである。
メダイを買えたこともうれしかったけど、売店の方の静かであたたかい笑顔が心に残っている。

旅の大きな目的を果たせたので チャイナタウン探しから引きずっていた疲労感も解消。元気に徒歩でサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。
c0055904_1953287.jpg
ここは 現存する教会では パリ最古で、6世紀が起源のロマネスク様式。9世紀にはノルマン人の侵攻を受け、990年から再建され1163年に完成。その後拡張されて17世紀には最盛期を迎えたが、革命時にかなりな部分を焼失し、1821年から修復されて今に至るそうである。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会を見学した後はカフェで休憩。この界隈にはとても有名なカフェがいくつかあるのだが、その有名なカフェとサン・ジェルマン・デ・プレ教会とを見ることができるカフェに入った。夫はクレームブリュレ、私は紅茶。
c0055904_20262579.jpg

・・・ここで私は、ここのカフェのトイレ番のおばさんに・・・、してやられたのである・・・。
カフェのトイレは、地下にあることが多く、私たちが入ったカフェも、たしか 一番最初の1軒を除いて、みんな地下にトイレがあった。で、無料の場合もあるし、有料の場合もある。で、ここのカフェは有料だった。
まず地下に降りていくと、受付みたいなカウンターにおばさん、私が奥のFEMMES(女性はFEMMESかDAMESだってことだけは覚えていった!)のドアの方へ行こうとしたら、すぐそばのドアを指さして「ここ入って」みたいに言う。だから、笑顔で「メルシー」と言ってドアを開けようとしたら 押すのか引くのかわからなくて、そしたら、おばさんが親切に「こうするのよ」とジェスチャー。なので、笑顔でそこに入った。ら、ほどなくして、ドアを開けようとする音、でも、鍵かけてたから大丈夫! 無事に外に出たら、横のトイレから出てきたおじさんが「あんた、そこは男用だよ! はっはっはっ!」っと・・・いうようなことを たぶんフランス語で言って笑ったのである・・・。無表情にすましてるおばさん、でも、目の奥が笑っていたよ。そして、すました顔して、トレイを指さして使用料を要求。私は2ユーロ硬貨しかもっていなかったので、負けじと 細かいのに崩すよう要求。おばさん、最初1ユーロ2枚にしかけたけど、私笑顔で違う、と合図。おばさん、ゆっくりと0.5ユーロを3枚出して こっちをチラッと見る。だから、もう1枚と合図して、ちゃんと4枚受け取ってから、改めて1枚トレイに入れたのである。・・・この勝負・・・いったいどっちが勝ったのか??などと ちょっと面白くもあり、旅のいい思い出になったのである。・・・おばさんのことは・・・忘れないよっ!
ちなみに有料トイレの場合、他の2か所は0.4ユーロだったと記憶しているが、このいたずらおばさんのトイレは かなりきれいな方だったので 0.5ユーロでもよしとしよう。

カフェを出たら、タクシーでエッフェル塔に向かった。いよいよ 私がパリで一番行きたかったエッフェル塔の足元に行くのである!
パリの主要道路は石畳、なので、バスでもタクシーでも乗り心地が悪い。ガガガガガガッの連続であり、かつ、所々にある広場を抜ける時、放射状に広がる何本かの道へ、ある車は左折、また ある車は右折、そして 直進する車もあり、それなのに、広場状になっている交差点には車線のラインが全くない。目印もなく、見えない「車線」を どの車が どの方向に行こうとしているのか、タクシーの後ろに乗って 見ているだけで 手に汗握るのであった。いや~、この時の運転手さん、うまかったけど、まるでレーサー、みたいだったよ・・。
そして、ガガガガガッの連続で ヨロヨロになって車を降りると・・・、
c0055904_22163450.jpg
あまりにも素晴らしいエッフェル塔・・・。
遠くから見ても素敵だけれど、近くで見上げたら 感動で心が震えた。ほんとに素晴らしい。
c0055904_2220635.jpg
11時間半の飛行機を耐えた甲斐があった。来られてよかった。
c0055904_22211793.jpg
ドキドキしながら くぐったエッフェル塔。
c0055904_22214572.jpg
近くで見ると とても繊細だ。
c0055904_22221018.jpg
c0055904_22223344.jpg
アーチ状のエッジが夕日で輝く。パリの空は 飛行機雲がいっぱいで、まるで神様が空に絵を描いているようだ。
c0055904_22225830.jpg
セーヌ川を渡ってトロカルデ広場に行く途中には回転木馬。

この間は朝日に輝いていた トロカルデ広場から見たエッフェル塔。夕暮れの中に 静かに静かに立っている。
c0055904_22253547.jpg


帰りは 振り返り振り返りながら 頑張って歩いた。そしたら、頑張って歩いた甲斐あって、ライトアップされたエッフェル塔を見ることが出来た。
c0055904_22232119.jpg
ビクトル・ユーゴ広場そばの、昨日と同じスーパー モノプリでサラダ、卵、塩などを買い、路面店でローストチキン1羽、クロワッサンを買って帰宅。
エッフェル塔までの移動にタクシー使ったにも関わらず、23217歩。長くて そして 充実した1日だった。
お風呂にゆっくり浸かって 「エッフェル塔は素晴らしかった!」と何度も繰り返しつつ 9時には寝てしまった。

この日の 夫の反省の弁。
「ガイドブックを読み込みすぎた者が陥る失敗、というのもある・・・。失敗の多くは、3回目に読んだ時に見つけた情報、である・・・。それから、せっかく来たんだから、と 欲張ってしまう貧乏性の癖が出てしまっているのも 余裕をなくしている原因である・・・。」
それに関しての 私の感想。
「だって貧乏なんだから しょうがないじゃん。それに・・・せっかく来たんだし。」
はっ!・・・貧乏性の根源は・・・私か・・・?
(つづく・・・)
[PR]
by hatake-garden | 2011-12-11 21:58 | 旅先のこと
<< 芸術の都、パリ・・・(パリ旅行... パリのチャイナタウンを探して・... >>