パリの「デパ地下」は地下じゃない・・・(パリ旅行3日目-2)

アンヴェール駅についたのは昼ごろだった。
駅から続くお土産物屋さんの並ぶ小道を上がっていくと丘の上にサクレ・クール聖堂が見えた。
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お土産物屋さんの並び方や親しみ感のある感じといい、最初はゆるやかに そしてだんだん険しく上がっていく感じといい、なんとなく、夏に行った江の島に似た雰囲気がある。江島神社=サクレ・クール聖堂、という配置である。
聖堂にはケーブルカーでも上がれるのだが、ここはやっぱり自分の足で登りたい、ということで階段を登りはじめたのだが、これが結構きつい。きつい上に、所々にタムロしている黒人が、実はちょっと乱暴な物売りで、ミサンガのような紐状の物を買わせようと しつこく寄ってきて、そのうちの一人が かなりな力で私の手首をつかんで来た。無理やり手首に結んで買わせようという作戦らしい。・・・小さいアジア人のオバサンだけど、あたしはそんなことには負けませんっ!っと毅然とした態度で振り払って 堂々と大股で歩いたが、実際は 心臓バクバクだし、つかまれた手首も痛かった。パリで唯一 嫌だった出来事であるっ・・・。・・・むっ! 他にも目つきの怪しいグループがうろついていたので、ここいらへんでは観光客はいっそう気を付けるべき、なようだ。

そんな嫌な気分を忘れさせてくれる回転木馬・・・。
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パリでは 回転木馬を何度か見かけた。乗っているところは一度も見なかったが、回転木馬はヨーロッパらしい雰囲気を盛り上げてくれる。

聖堂まで上ると、パリが見下ろせる。
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右手に飛び出ているのは高さ210メートルのモンパルナス・タワー。
サクレ・クール聖堂はビザンチンスタイルの教会で、イエスキリストの姿を中心とした大きなモザイクの天井画がある。撮影禁止なので画像はないが、他の教会とは一味違った、デザイン的で力強い天井画である。よく見かける、空をイメージさせるような天井画ではなく、深い青と金色と白で潔いほどシャープに、そしてすっきり構成されたその絵は、「宇宙のようだ・・・」と私には思えた。

サクレ・クール聖堂から裏手の方へまわると テルトル広場がある。
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今ではお土産用の絵を売ったり、観光客相手に似顔絵を描く商売が盛んなようであるが、古くは ルノアール、ゴッホ、ロートレックなどなど有名な画家たちが愛し、描いてきたモンマルトル、町並みは素敵で どこを切り取っても絵になる。
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そして、小さいながらもブドウ畑もある。
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フランスと言えば、ワイン。ワイン大好きな夫は、今回のフランス旅行に際し、当初「1日は、自転車でブドウ畑を走る」という案を出してきた。最初は「はあはあ」と聞き流していたが、その計画をどんどん具体化しようとしている様子に危機感を感じ、詳細を問いただすと「自転車を借りてブドウ畑目指して20キロ以上走るつもり」だと言う。
「・・・この寒空に?」「まあ、そうだね」
「自転車なんて10年くらい乗ってないけど・・・」「そうかね?」
「・・・雨降ったら?」「あぁ、雨か」
「肉体的に、翌日以降の日程に差し障りが出るかもよ、お互い・・・」「・・・」
ということで、夫はブドウ畑の中を自転車で走り回る、という計画から、モンマルトルの小さなブドウ畑を見られればいいや、と考えをかえてくれたのである。

素敵なモンマルトルの町並みをクレープを食べながら歩き、小さな指ぬきを自分用のお土産に買って、ラマルク コーランクール駅からメトロ12番と3番を乗り継いでオペラ駅へ。
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パリにはオペラ座が二つあって、その一つが、オペラ駅にある このオペラ・ガルニエ(1875年完成)である。この日は リハーサルのため シャガールの天井画で有名な舞台自体は見られなかったが、その他の部分は見学できる、ということで、一人9ユーロのチケットを買った。「チケットを買った」と簡単に書いたが、自動販売機の説明がよくわからない上に、クレジットカードが認識されず、結局は窓口のお世話に・・・。
今回の旅では、当初はメインで使うはずだったクレジットカードがいろいろなところではじかれてしまい、夫が唯一持っていた もう1枚をメインで使うことに変更した。帰ってからインターネットで調べたら、「パリではICチップ付きのクレジットカードじゃないと使えない」というような情報が多かったが、我が家の場合は使えなかったのがICチップ付きで、問題なく使えたのはチップなしであった。なにしろ言葉がわからないため、あちこちで何やら言われた「なぜ使えないか」が わからないのだが・・・。とにかく、カードは便利だが、旅には2枚以上のカードを持っていくべきだと痛感したのである・・・。

さて、やっとのことで入場できたオペラ・ガルニエ。どこもかしこも豪華で素晴らしい。
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この円天井は、具象的な絵ではないけど、どことなくサクレ・クール聖堂の天井画に通ずるものがある。
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ベルサイユ宮殿まで行けないなら、ここで十分、いや、床まで輝いているという点を入れると こちらの方が豪華絢爛!というほどのホワイエ(ロビー)。
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「ORCHESTRE(オーケストラ)」と書いた扉。この階にはこういう扉がたくさん並んでいた。床のモザイク模様と灯りと重みのある木の扉のコンビネーションが素晴らしい・・・。
パリの建築物に共通して言えるのは 空間に対しての灯りの使い方が素敵だ、ということ。全体を明るくするのではなく、暗い所、深い所を作って、そして柔らかい灯りだったり 強い灯りだったりを部分的に使っている。デンマークに留学していた娘2も、デンマークの家庭での灯りの使い方が日本とは違うと言っていたっけ。日本では家庭は蛍光灯で明るくしてしまうことが多いようだが、公共の場では 素敵なライティングの建物も増えてきた。
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ちょっと、余談であるが、このように素晴らしいオペラ・ガルニエであるが・・・、そのトイレは・・・ごくごく普通、であった。・・・今の日本で言うなら、「あ、ちょっと残念だったな・・・。」という ただ便器があるだけのものであった。・・・もちろん便座はついてたけどね。

素晴らしいオペラ・ガルニエをあとにして、次は本日の夕飯を仕入れるべく、1893年創業のギャラリー・ラファイエット百貨店へむかう。
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ヨーロッパ最大の売り場面積を誇るギャラリー・ラファイエット百貨店の天井には立派なステンドグラス。
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その百貨店の「デパ地下」を目指し、上りのエスカレータで1階(日本でいうと2階)へ。パリの「デパ地下」は地下じゃないのね。
もう、とんでもなく美味しそうな数々の物たちを眺めながら、でも、胃袋は一人ひとつずつ・・・、悩みに悩んで、キッシュ・ド・ロレーヌ(6.6ユーロ)と自分で焼いて仕上げるエスカルゴ12個入り(5.7ユーロ)、ミニパンケーキ16枚入り(1.95ユーロ)そしてお土産のお菓子Calinous(6.9ユーロ)を購入。
この日は贅沢させてもらってタクシーで帰宅。
夕食は買ったばかりのエスカルゴをフライパンで焼き、
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キッシュ・ド・ロレーヌ、バゲット、チーズ、ルッコラのサラダ。
食後は、一人で町を歩きに行った夫が買ってきてくれた「なんとかフランボワーズ」(夫談)とコーヒー。
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いやぁ、どれもこれも美味しくって大満足! タクシーのおかげで 14600歩。それでも やっぱりクタクタに疲れて、湯船にゆっくりつかった後、9時半には寝てしまった。
(つづく・・・)
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by hatake-garden | 2011-12-06 21:21 | 旅先のこと
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