空の町、パリ・・・(パリ旅行2日目-1)

この時期のパリの日の出は8時、日没は5時頃である。日本との時差は8時間で、パリの方が遅い。気候は、仙台くらいだと聞いたが、私たちのいる間は 横浜と同じくらいの感じであった。
さて、そんなパリで迎えた最初の朝、時差ボケで 夜中の3時にパッチリ目覚めた私たちの朝食は、前日の夜に 夫がスーパーで買ってきたチーズとバター、オレンジジュース、そしてパン屋で買ってきたバゲット、である。
フランスといえばバゲット、それも 1本むき出しで持ち帰る、というイメージがあるが、夫はまさしく そんな恰好で帰ってきた。そして、フランスのバターといえば、発酵バター、なんだそうで、原料のクリームに乳酸菌を加えて攪拌し 発酵させたバターは、芳香成分が非発酵バターの5~10倍になり、ほのかな酸味と独特の香りがあるんだそうで、たしかに 日本のバターとはまた違った美味しさである。その上、円高のおかげで、物価が安い。カマンベールチーズなどは2ユーロでおつりがくるから、200円もしないということである。まあ、もっと高いチーズもあるが、スーパーで普通に売っているものは、どれもこれも安いのである。

7時半過ぎにアパートメントを出て、歩いてトロカルデを目指す。冷えた空気を感じながら明るくなりはじめた空を見上げると そのあまりの美しさに思わず涙が出そうになった。
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しかし、感動に浸っている場合ではない・・・。足元に注意を払わねば・・・いっぱい落ちてる犬の落とし物を・・・踏んづけてしまうのである・・・。・・・「パリの町は犬のフンだらけ」という噂は本当だったのであり、その後の滞在期間中の私の口癖は、「パパ、足元!」になったのである・・・。清掃もされているようだが、それにも増しての・・・、であった・・・。

トロカルデに着くころには 日の出を迎え、そして目の前にエッフェル塔が姿を見せた。
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空も、塔も、飛行機雲も、すべてが素晴らしすぎて泣けた。ほんとに、パリに来ているんだ。空の町、光の町、パリ・・・。

この日は日曜日、パリではいろいろなところで蚤の市がおこなわれる。トロカルデ駅からメトロの6番と13番を乗り継いでポルト ド ヴァンヴ駅へ。
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「パリは、メトロ(地下鉄)とPER((高速郊外鉄道)とバスを使えば どこへでも行ける」そうであり、基本的には同じTicket t+という切符で乗ることができる。ただし、PER((高速郊外鉄道)は市内のみ同じTicket t+で行けるが、郊外まで行くときは、乗り越しにペナルティ料金がかかるので、最初から目的地までの切符を買わねばならない。
Ticket t+は1枚ずつでも買えるが、お得な10枚セットのカルネを購入。1枚1.7ユーロ、10枚なら12.5ユーロであった。このTicket t+1枚あれば、メトロの自動改札を通ってから 出口Sortieを出るまでは乗り放題である。
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東京メトロより なんだか小さい車両のパリのメトロ。小さいうえに、ずいぶん古びた車両も多い。椅子も折り畳み式の場所が多く、ドアは 自分で取っ手を押し上げるか ボタンを押して開けるタイプの車両も多い。そんなひとつひとつに 驚きながら、ポルト ド ヴァンヴ駅に到着。
駅から続く生鮮食料品の朝市をのぞきつつ、ヴァンヴの蚤の市へ。
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リボンや布、ボタン、カードやラベルなどの手芸品ばかり集めた店(見かけた日本人は必ずここで喜んでいたよ)や、金型ばかり集めた店、古い家具やランプの店、陶器の店、中には日本のこけしばかり集めた小さな店も出ていた。
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日本のこけしは パリで密かに流行っているのか、後日行ったショッピングモールに入っていた大型書店の中に 日本のこけしをデザイン化した文具のコーナーがあり、そこで熱心に品定めした後 うれしそうに買い求めているパリの奥様風のオバサンを見かけたっけ・・・。

さて、パリと言えば、カフェ。
蚤の市見物後は、冷えた体を温めつつ トイレもしつつ、という目的で、パリではじめてのカフェに入った。
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カフェに入ったら、まずは座って気長に待つ。
そのうち そのテーブル担当がメニューを持ってくる。
しばらくしたら注文を聞きに来る。または、担当者に合図。
注文。
請求書を持ってきたら、お金といっしょにテーブルに置いておく。
おつりがあれば持ってきてくれる。
というのが、カフェの利用のしかたである。・・・これは、パリに行ったことがあり、かつ フランス人の仲良しがいる姉に教えてもらっていた。
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無事にホット・ショコラを注文し、無事にトイレにも行けた。が、ここでは簡単に行けたトイレだったが、パリで神経を使ったひとつは、トイレであった。大きな観光施設にはトイレがあるものの、基本的に パリのトイレ事情はよくない。まず、公衆便所が少ないし、まれにあっても・・・「??」な物も多い。日本の駅には必ずあるが、パリのメトロの駅にはトイレはない。だから、トイレはカフェかデパートか大きなショッピングモールで済ませる。で、そんな、やっとたどり着くトイレだが、日本では必ずついてるトイレの便座、UとかOの形をした あの便座がないところが多い。つまり、陶器の部分のみ、なのである。そして、それが びちゃびちゃな状態なことも多い・・・。「パリっ子はいったいどうやってるのよ??」というようなトイレなのである・・・。 
帰国してから姉に聞いたら、姉も同じことを以前感じて フランス人の仲良しに聞いたところ、「小さい頃から外出先でトイレをしないように躾けられてきたので、でかけたらトイレをすることはない」との答えだったそうである・・・。なるほど・・・。
最近、カプセル型の公衆トイレが出来たようで、たまたま見つけた時に、夫が2度ほど利用したが、私はがまんした・・・。一人だけが利用できる全自動のトイレなのだが、使って出ると一度扉が閉まって、中を洗浄して乾燥するらしく、その進行状況が外のランプの点滅でわかるのだが・・・、すごい時間待って、やっと入ると・・・中は床も便器もビチョビチョの状態であった・・・。謎いっぱいのトイレなのであった・・・。

カフェで温まったら、95番のバスに乗った。が、これが2両連結のバスで、その後ろの車両に乗ったら、さっそく酔ってしまった私・・・。途中下車すると、そこはルーブル美術館にほど近い所であった。ルーブルは後日見る予定なので 有名なピラミッドを眺めて、
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焼き栗を買い、
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セーヌ川沿いを歩く。
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セーヌ川にはいくつもの橋がかかっているのだが・・・、ん? なんだ? この橋は??
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橋の手すりの金網に、無数の錠がついている。
そこへ、一組のカップルが・・・。見ていると、二人で錠を金網に取り付け、熱く抱擁したのち、鍵を川へ投げたのである。
実は、数年前からポンデザール橋のフェンスに「愛の錠」をかけることが、パリの恋人たちの間で流行っているのだとか、それは一応禁止されているのだとか、アパートメントに帰ってからインターネットで知った私たちであった。
てくてく歩く旅は、きれいな空を何度も見上げることができ、そして いろいろなものを見つけることができるのである・・・。
(つづく・・・)
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by hatake-garden | 2011-12-02 22:16 | 旅先のこと
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