先週、それは11月19日(土)の15時20分のことである。
私は・・・その一か月前には考えてもみなかった場所、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に降り立っていた・・・。もう・・・自分でも・・・びっくりである・・・。 アクティブな人間ならいざ知らず・・・、飛行機苦手な上に、丈夫な方ではなく、かつ、メマイ持ちになってしまったので、「ヨーロッパなんて夢のまた夢」と、「もう 無理しないで小さく生きていこう」と、畑にしゃがみながら そう考えるようになっていた。それで じゅうぶんに しあわせであった。 そんな私に、しばらく前から夫が「娘2がもしAOで公立大学に合格したらさ、頑張ってパリ行こうぜ!」っと言っていた。たしかに、娘2がはやく合格を決めてくれたなら、塾の世話にもならず、余計な受験料も払わず、かつ、公立なら授業料もずいぶん安くなるし、何より、入学までの間は娘2が家にいるので 犬らの留守番の心配もない・・・。それに 来年は銀婚式を迎える・・・。「50歳まで生きたなら、残りの人生はおまけみたいなものだ」と 五木寛之先生も言っていた気がする・・・。そして私は今年50になった・・・。 「いつか行こう、って思ってても、いつかなんてないよ。今しか、ないよ。」っと娘1に背中を押され、「留守はちゃんとやっとくから大丈夫!」っと娘2に胸を張られ、「娘2の合格」という「他力」に押し出されて、あれよあれよという間に・・・気づけばフランスのシャルル・ド・ゴール空港に降り立っていた・・・。パスポートとクレジットカード、簡単な洗面用具と化粧品、薬一式、着替えは下着3日分、洋服は着ているもののほかに もう1パターン、という簡単な準備のみ。家を出てから、成田経由で3258歩のことであった・・・。 短期間に、人から借りたものも含めて7冊ものパリのガイドブックを3回ずつも読んだ夫が、6泊8日のパリ生活のために選んだのは、現地の日本人スタッフが対応してくれるブローニュの森近くのアパートメントであった。 7冊のガイドブックを3回ずつ読んだ夫とは反対に、1冊のガイドブックをパラパラっとめくっただけの私・・・。その上 実は大学時代の第2外国語が実はフランス語であった、という夫・・・。ボンジュールとメルシーしか知らない、いつもフワフワなメマイ状態の私・・・。ハンデはあまりにも大きい・・・。なので、心の中で ひっそりと、「無事に帰国する」と「エッフェル塔の足元に行く」ということだけを 私なりの今回の旅の目標にしたのであった・・・。 ・・・ま、夫の「第2外国語が実はフランス語」に関しては、「そういえば 思い出したんだけど・・・」という前置きがあっての告白だったのがうなづける程度の力、・・・でしたけどね・・・。 (つづく・・・)
by hatake-garden
| 2011-12-01 17:10
| 旅先のこと
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